当薬局では、30年以上にわたり在宅医療に携わり、地域で暮らす皆さまのもとへお薬をお届けしています。在宅医療では、ただお薬を届けるだけではありません。患者さま一人ひとりの生活スタイルや体調、ご家族の状況に合わせて、お薬がきちんと飲めるよう工夫し、丁寧な服薬管理を行っています。そのため、一包化の方法やお薬のセットなど、一人ひとりに合わせた調剤が必要となり、通常の調剤以上に時間がかかることもあります。それでも、「この方にとって一番飲みやすい方法は何だろう」「安心して毎日を過ごしていただくために何ができるだろう」と考えながら、心を込めて準備しています。
これまでには、元気に薬局へ通ってくださっていた方が、年齢や病気をきっかけにご自宅での療養へと移行され、その後も訪問を続け、最期の時まで関わらせていただいたこともありました。長いお付き合いをしてきた患者さまだからこそ、その方らしい生活を大切にしながら、最期まで寄り添うことができる――。それも在宅医療に携わる私たちの大切な役割だと感じています。
現在は、さいたま市内全域のみならず、隣接する市にも訪問しています。「薬局に来られなくなったからお付き合いが終わる」わけではなく、必要としてくださる方のもとへ私たちから伺う。これからも、一人ひとりの暮らしに寄り添い、地域の皆さまを大切にしながら、安心して住み慣れた場所で生活を続けられるよう、在宅医療に取り組んでまいります。
※写真は次の日の訪問の準備で、夜遅くまで仕事をしてくれている職員に差し入れを持って行ったときのもの。おにぎりは食物繊維を意識した具材、そしてタンパク質たっぷりのローソンのからあげくんを。(栄養を意識した差し入れチョイス、うちの管理栄養士にOKもらえるかな?)